プロフィットファーストの概要

 

プロフィットファーストの公式

会計原則において、ビジネス上の利益を求める公式は

 

「売上 - 経費 = 利益」 です。

 

これはシンプルかつ論理的で明快です。

 

しかし残念なことに、これは正しくありません。

 

この公式は論理的には正確ですが、人間の行動原理に反しています。

 

会計原則による利益は、「残り物」です。期末に少しでも残れば儲けものです。

 

悲しいかな、そんなことは希にしか起こりません。

 

そしてビジネスは自転車操業をしながらサバイバルしていくことになるのです。

 

「売上 - 経費 = 利益」

 

      ↓

 

「売上 - 利益 = 経費」

 

 

プロフィットファーストでは、公式を「売上 - 利益 = 経費」に変換します。

 

数学的には同じことですが、起業家的視点からは革命的な違いがあります。

 

プロフィットファーストでは、あらかじめ決められたパーセンテージの利益を

 

売上がある毎に先取りします。そして残ったものが経費として使えることになるのです。

 

パーキンソンの法則

 

著述家であり歴史学者のノースコート・パーキンソンは、

 

「ある資源に対する需要は、その資源が入手可能な量まで膨張する」

 

ということを法則化しました。

 

だから、我々は期限が2週間のプロジェクトは2週間で仕上げます。

 

もしも同じプロジェクトに8週間の期間が与えられれば

 

8週間で仕上げるでしょう。

 

また、事業遂行に1000ドルの予算を与えられれば1000ドルで行うし、

 

同じ事業に10000ドルの予算があれば、やはり10000ドル使うでしょう。

 

プロフィットファーストでは、このパーキンソンの法則を活用します。

 

利益を先取りすることにより、経費に使えるお金を少なくします。

 

そして少ないお金で同じことができる方法を見つけるよう促します。

 

※パーキンソンの法則

第1法則仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

 

第2法則支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

 

預金残高会計

 

たいていの起業家は、時間がなく、

 

異なる種類の財務諸表を読むことに積極的ではありません。

 

原則的には、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を月次で

 

きちんと財務状況をレビューする必要があります。

 

しかし、そんなことをしている起業家は希です。

 

多くは、「預金残高会計」に頼っています。

 

毎日、預金通帳の残高をチェックして、

 

それに基づいて経営判断を行います。

 

 パーキンソンの法則によって、預金通帳で私たちが見た金額まで消費しようとします。

 

プロフィットファーストは最初に利益などに資金を配分することによって、

 

この「預金残高会計」を推奨します。

 

これによって、起業家は実際に使える経費の額を知ることが出来ます、

 

そして自然に彼らの浪費癖が修正されていきます。

 

習慣をやめるのではなく、それを活用する

 

 

多くの起業家は、強い意志の力によって、会計に強くなったり、

 

規律のある財務管理を行おうと自分にプレッシャーをかけます。

 

しかし、意思の力は、筋肉と同じように衰えます。

 

すぐにストレスがたまったり、予想したよりも大きな支出によって

 

自分が課したルールを破って、持っているお金を全部使いきってしまいます。

 

プロフィットファーストの原則は、あなたの習慣を変えようとする物ではありません。

 

(そんなことは、ほとんど不可能です。

 

プロフィットファーストは、あなたの現在の習慣とともに機能します。

 

最初に、異なる預金口座にお金を移動して、そこから「借りる」という誘惑を断ち切ることにより、

 

あなたのビジネスの財務は強靱になり、

 

あなた自身のふところも、定期的な利益の分配により潤うことになります。

 

 ※プロフィットファーストには、さらにビジネスを最適化するステップが含まれています。

 

  詳しくは、書籍で、それらの応用編を参照してください。

 

 

 

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付録1 プロフィットファースト クイックセットアップ ガイド

 

導入時:

1.あなたが現在口座を開いている銀行に5つの基本的な普通預金口座を開設します。

これを銀行1と呼びます。①売上入金用 ②利益用 ③オーナーの給料用 ④税金用 ⑤事業経費用

 

2.別の銀行に2つの普通預金口座を開設します。これを銀行2と呼びます。この目的は銀行1からお金を借りたくなる誘惑を断ち切ることです。①利益用保存用 ②税金保存用

 

3.付録2のインスタントアセスメント利用してあなたのビジネスの目標配分比率(TAP)を決定します。しかしまずは現在の配分比率(CAPs)からスタートします。それにより残りの残りの四半期において無理なく運用することが出来ます。

 

毎日やること:

1.全ての売上やその他の収入を売上入金用口座に移します。

2.もし応用編で説明した預金口座を開設している場合、収入として受け取ってもそのまま支払うもの(交通費の補填、原価で商品提供など)は、それぞれの口座に移します。

3.毎日数分間、銀行1の残高をチェックして、あなたのビジネス特有のキャッシュフローのトレンドを確認します。いつもこれを行い現状を知っておく必要があります。

 

毎月10日と25日:

1.売上入金用口座に貯まった資金をあなたが用いている現在の配分比率に従って他の口座に移動します。

2.銀行1の利益用口座の全ての資金を銀行2の利益保存用口座に移動します。同様に銀行1の税金用口座の全ての資金を銀行2の税金保存用口座に移動します。その結果銀行1の利益用口座と税金用口座の残高は0になります。

3.もし応用編で説明した預金口座を開設している場合、事業経費用口座から従業員の給料用口座などに移動します。

4.オーナーの給料用口座から、給料の支払いを受けます。オーナーの給料を支払って残った資金はそのままオーナーの給料用口座に残しておきます。

5.事業経費の口座から支払いを行います。

 

各四半期:

1.銀行2の利益保存用口座に貯まったお金の50%を利益の分配として受け取ります。このお金はビジネスオーナーのものなので決して事業に再投資してはならないことを銘記すること。

2.銀行2の税金保存用口座から四半期の納税を行う。

3.顧問税理士かプロフィットファーストプロフェッショナルと相談して、財務の健全度を最大化するために、あなたの利益、税金、オーナーの給料、事業経費の現在の配分比率(CAPs)を修正する、

 

毎年:

1.プロフィットファーストプロフェッショナルや税理士などの財務の専門家と一緒に財務成績をチェックする。

 

2.金庫口座、退職金口座に資金移動するか、適切な資本投資を専門家に相談して行う。

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クイックアクセルガイドブック
プロフィットファースト導入の簡単な手引き
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